
新型コロナウイルスの流行で、この2,3日は東京を封鎖するとか、
非常事態宣言が検討されているとかの報道が流れ、休日は外出も
はばかられるので、庭園の本を読んで過ごしています。
アルハンブラ物語はアマゾンで見つけ読み始めたのですが、これが面白い。
2世紀近く前、まだ観光客が訪れることもなかったアルハンブラ宮殿に、
縁あって逗留することとなったアメリカ公使館書記官アーヴィングが書いた
滞在記なのですが、当時アルハンブラ宮殿を管理していた人々の人間模様は
楽し気に、アルハンブラの歴史は敬意を込めて語られています。
享楽の甘い香りが漂う宮殿、官能を開放するような建築と庭園。
まさにアルハンブラは、パラダイスの再現かとも思わせる魅力に溢れています。
私が訪れたのは30年以上前ですが、気ままな旅だったこともあり、
グラナダには多分1週間くらい滞在し、アルハンブラには何日も通いました。
久しぶりにスケッチを見かえして、その空気感を思い出しています。
何となく陰鬱な日々の、せめてもの気晴らしです。
