先月末からベトナムを訪れ、中日には1800年初頭から1945年まで続いた
グエン朝の古都フエを廻った。目的は残された皇帝の陵を見ることであり、
中でも2代皇帝ミンマン帝の陵は少ない資料からも、かなり良いのではと
想像していた。
フエはベトナム戦争当時、激しい市街戦が繰り広げられたところであるが
(戦場に散った沢田教一の写真でその激しさを知ることができる)
郊外の森に埋もれた陵は、ガイドの方によるとその難を逃れたとのことだった。
陵であるから皇帝の墓なのだが、生前から皇帝が使用する予定だった
建物等もあり、離宮のような性格をもっていたようだ。
見え隠れする池と、建物群の構成はすばらしく想像以上の佇まいに、
これだけを見るために来ても充分、目的は満たされたと感嘆した。
まだ修復中の部分もあるが、1級品の庭園だと思う



