スリランカのカンダラマホテルの1泊目は、シーギリアの見える部屋に泊まりました。
ジャグジーからも外の景色が見えて、とても気持ちのいい部屋です。

外に面した建具の割付や、バルコニーの手すり高さも外を眺める時の邪魔に
ならないよう配慮されています。バルコニーはあまり広くありませんが、これは壁一面に
生い茂る緑を近くに感じるため、あえてそうしているのだと思います。
天井の高さは3.2m、ベットとリビングチェアーの間にも適当なスペースがあり、
圧迫感のない居心地の良い部屋となっています。最近解体された赤坂プリンスホテルは
2.4mという天井高さが資産価値を考えた時に低いということが建替えのひとつの要因
だったようです。勿論天井を高くするためには、建物自体を高くする必要があり費用が
かかりますが、建物の資産価値を考える時には天井の高さはとても重要な要素です。

建築のデザインの重要な作業に、寸法を決定することがあります。
このホテルは部屋としての居心地の良さを作り出すため、計算されつくされた寸法
で作られています。これみよがしのデザインではなく、まさにプロの仕事です。