今年は伊勢神宮 20年に一度の式年遷宮の年。
ご縁があって、普段は立ち入ることのできない新宮の正殿に、
白石を奉献するお白石持ち行事に参加し、貴重な体験を
させていただいた。
外宮、内宮ともすでに御正殿の足場ははずれており、新旧の正殿を
見ることのできる絶好の機会でもある。
行事に使うお白石は、奉献団、市民の方たちにより宮川で
集められたものという。
当日のお白石持ちは、朝7時過ぎ、おそろいのはっぴを着た奉献団の
人たちが曳くお白石を載せた船で、五十鈴川を神宮に向けて遡る
ことから始まる。
長い曳き手の列で一体何人の人が、船を曳いているのか一瞥では
確かめようもないが、腰まで水に浸かりながら、神宮に向かう。
途中木遣り歌が詠唱され、生を吹き込むような活気が充満してくる。
途中で左右に分かれた曳き手たちが互いに水を掛けあうが、
熱い中これがめっぽう楽しい。大人たちが童心に返って水遊びを
するのを、神様が微笑んでご覧になっているのだろうか。
およそ2時間足らずで、内宮の宇治橋のたもとに着き、そこから
内宮の敷地内に船を引き込み川曳きは終了。
この後お白石を受け取りいよいよ正殿へ向かうが続きは次回に。