日本の建築は、障子、ふすまのような建具によって
インテリアのデザインが大きく変わります。
これは柱の間に壁をできるだけ作らず建具で部屋を仕切るため、
建具がインテリアデザインの主役となっているからです。
例えば、京都の二条城のような書院建築では、ふすまに描かれた障壁画が
インテリアの主役なっていることからもお分かりいただけると思います。
昨日見学させていただいた国府津の諸戸邸は大正時代の建築ですが、
色々と興味深い建具が使われていました。
写真は杉の板を編んだ網代と障子を組み合わせたものです。障子を閉めると、
不思議な雰囲気の座敷となりました。
網代の杉板は1mm程度に薄く割ったもので、表面に割り後の筋(木の繊維)が
残るので見る方向によって色味が変わる面白い材料です。