木どうしがお互いにかみ合って
動かないようにする木の組み方を あい持ち といいます。
写真1が基本で、この木組みを上から押しても
木がかみ合っているので足元は広がりません。
写真2はその原理を応用したもので、やはり木が
かみ合っている様子がおわかりいただけますでしょうか。
写真2の形はどんどんつなげることができるので、
つなげていくとアーチのような形をつくるっこともできます。
(写真3)
さて木組みでアーチ形を作った岩国の錦帯橋は、このあい持ちの
原理を使っているといわれています。
写真4は確認のために作った錦帯橋の基本構造の模型です。
この基本構造に斜めの部材をいれて、あい持ちとしているようです。
しかしながらこの斜め部材は完成の数年後に補強として入れたようで、
写真や図面から見る限りきちんとしたあい持ちではないようにも
見受けられます。
今週の週末は錦帯橋の解体修理に携わった海老沢棟梁が
講師をされる岩国でのセミナーに参加する予定です。
ここ数年ぜひ知りたかった錦帯橋の構法を
棟梁からお聞きできることが今から楽しみです。
写真1

写真2

写真3

写真4