シャリンバイは、低木ですが、葉肉が厚く花もあまり華やかではありません。
そんなこともあってか、病虫害に強いので道路沿いの緑化では
良く見かけますが、庭木等にうまく使っている例をあまり見たことがありません。
先日訪れた酒田市美術館では、そんなシャリンバイをとてもうまく使っていました。
アポローチ沿いのコンクリート壁沿いに植えられていたのですが、
コンクリート壁の強さにシャリンバイがぴったりとあっていたのです。
つつじのような、やわらかく小さい葉ではコンクリート壁に負けてしまいますし、
アオキのような木では葉が大きすぎます。
シャリンバイのどこかやぼったい強さが、この場所にはぴったりだったのです。
植栽は葉の色、大きさを考えながらその場所の雰囲気にあったものを選ぶ。
そのお手本のような植栽でした。