和紙は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)の繊維を結合させたものです。
和紙の特徴は原料の繊維の長さあります。
例えば手すき和紙に使われる楮(こうぞ)の繊維の長さは平均7.3mm
三椏(みつまた)は3.2mmですが,機会すきに使われる洋紙の木材パルプの
繊維の長さは1~2mmで、この繊維の長さが和紙の強さの一因です。
又和紙が洋紙に比べて保存状態がいいのは、リグニンという成分が少ないためです。
古い水墨画等をみても、下地の紙が変色していないのはそのためです。
現在では和紙は、建材として見直され始めており、例えば和紙に漆を塗り
表面を強くしたもの等が壁紙として市販されています。
唐傘は和紙に柿渋を塗り表面を強くしたものですが、手すき和紙に柿渋を塗り、
建具の仕上げに使う等は誰でも手軽にできますので、一度試してみては
いかがでしょうか。
写真は漆を塗り和紙を、壁と天井のインテリアに使ったものです。
和紙の表面は光を吸収し、てかりがないので、落ち着いた雰囲気がでます。
また、漆を塗ってあるので、多少の汚れはふき取ることが出来ます。

クッションカバーは、斐伊川和紙に柿渋を塗り自作したものですが、大変強いです。

原料となる楮(こうぞ)はくわ科の木です

三椏(みつまた)は早春に黄色い花をつけるので、庭木にも使われます。