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2012年 05月 30日
ローマ教皇庁のガンバラ枢機卿が夏の別荘のために、16世紀末に造った庭園です。
ローマの北70kmのバニャイアの村の丘陵地に、15mの高低差を利用し、 彫像や噴水が設えられた何段ものテラスが連続するルネッサンスに続く マニエリスム期を代表する庭園です。 今では深い緑と石造りの工作物が溶け合い、静かな幸福感の漂う場所です。 鎖のカスケード(滝)の下の、3段目のテラスにある中央に水の流れる石造りの テーブルでは、夏ワインが冷やされ食卓に供されました。テーブルのあるテラスからは きれいに刈り込まれた花壇越しに、バニャイアの村の風景が広がります。 美しく刈り込まれた庭園もその中を歩き回るだけではその全貌がわかりません。 ヨーロッパの刈り込み庭園の中を歩き回っても、日本の回遊式庭園のように風景が 変化する楽しみはあまりなく、写真に美しく写った刈り込み庭園も、実際にその中を 歩いてみると、その良さが伝わってこないという感じを受けることがあるのは そのためです。やはり刈り込み庭園は眺めるためのものです。 ランテ荘の刈り込み庭園は、最下段にありしかも開けたテラスから一望できるというのが 大きな特徴です。 美しく刈り込まれた庭園を眺めながら夏の日にワインと食事を楽しむ。 まさにここは五感のための、享楽の庭です。ルネッサンス人が理想とした庭園の 楽しみが、ここで繰り広げられたのではないでしょうか。 私がここを訪れたのは20年前の今頃の季節ですが、庭園の保存状態も良く、 訪れる人も本当に少なかったので、そんなことを考えながらゆっくりと庭園を 巡ることができました。 鎖のカスケード ![]() 3段目のテラスのテーブル越しに鎖のカスケードをみる ![]() 3段目のテラスのテーブル ![]() テラスから眺める刈込庭園 ![]()
by mabg-sky
| 2012-05-30 10:53
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