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2012年 01月 23日
21、22日の週末は、先月に引き続き、茨城県大子町、木の文化塾主催の
板倉再生ワークショップに参加してきました。 前回の様子は12月19日のブログをご覧下さい。 今回は来月の建て方へむけて、柱の修理、および土台の準備です。 今回は、フィンランドの大工、レイヨさんも参加されていて、夜お酒を飲みながら、 とても興味深いお話を伺うことができました。レイヨさんは千葉大学との交換留学生で 今回は半年の滞在だそうですが、以前にも京都に2年近く滞在されたことがあり、 奥さまはフィンランドでお茶を教えられているそうです。 今回は千葉大で学びながら実習として、お寺の解体修理にも参加しているとのことでした。 さてレイヨさんのお話です。フィンランドは森の国です。そして北欧にはかつて木の建築の 文化がありました。しかしながら、現在、新たに建てられる建物はほとんどが ツー・バイ・フォーというアメリカ発祥の建築方式で、フィンランド独自の木の建築の文化も それを支える技術も、継続されずにすたれてしまっている。 彼の考えでは、ごく一部の地域を除く、ヨーロッパ全域で、社会の中で受け継がれてきた 文化的技術というようなものが、とだえて始めているようにも思える。 そのような現状を変えるためレイヨさんは、技術者として、フィンランドの木の建築の文化に 寄与したいとのことでした。 一方、日本では例えば木の建築の技術が受け継がれ、実践されている。 このことは、レイヨさんの目から見ると、大変めずらしく貴重なことである。 確かに先日、中国のトン族の木の建築・生活の放送がありましたが、あれは中国の中の 一部族の話です。レイヨさんと私が話の中で考えていた、木の建築の技術は、 日本全国で、細部に違いはあるにせよ、共通の文化的技術として、大工さんをはじめとする 技能者に受け継がれているものです。 レイヨさんのような、ヨーロッパの技術者からみると、日本の技術はそのように 見えるというのは、大変興味深いことでした。 現在、先進的な木の建築ができるのも、大工さんのような木を扱う技能者が、技術を継承してきたからなのです。しかしながら、経済的理由、法規制等により、関係者がかなり自覚的に関わっていかないと、以前のように自然に技術が継続されるというような状況ではないというのが日本の現状です。このことについては又改めて書きます。 雪の大子は寒かった。まきストーブを囲んでのお茶の時間も楽しかった。 ![]() ![]() ![]()
by mabg-sky
| 2012-01-23 16:30
| 木の建築
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