宮一技工さんの取り計らいで、渡りあご工法の現場を見学させていただいた。
渡りあご工法は組むことにより柱の断面欠損を最小限におさえるという、
木造の本質をとらえた工法。
こんなことをいうと建築関係者でない方は、驚くかもしれませんが、
実は木構造は明治以来、建築の本流から忘れ去られ、アカデミックな分野でも
系統だった教育がなされてこなかったのです。
近年、実験成果の積み重ねと、構造家の尽力により明治以来の課題であった
木の特性を生かした解析がようやく可能となってきたことは、まさに
木造のルネッサンスだと思います。
それを支えているのが、優秀な技能者たちなのです。