伐採した木材の、葉枯らしの様子を見るために、
昨年夏に訪れた秩父のYさんの山を再び訪れました。
木材の伐採は、木が水を吸わなくなった秋から冬にかけて行います。
写真の伐採された木は、樹齢60年くらいのヒノキです。
葉をつけたまま伐採現場に放置し、葉から水分を蒸散させることにより
木材を乾燥させます。
そして搬出。
曲がりくねった林道ですが、10mくらいの材は運び出せるそうです。
しかしながらこれだけでは十分乾燥しないので、
板や角に製材して再び乾燥させます。さらに乾燥の過程で生じた、狂いやそりを
再び製材することにより調整して、初めて建築用の資材となります。
伐採現場の斜面は本当に急角度で、降りるときも登る時も足をとられそうになりました。
物を創るとは、物のありように思いをはせることですから、生産の現場を知ることは、
とても大切なことだと思っています。
