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2009年 01月 25日
前回は、平泉の毛越寺の池を巡るし視点の変化について書きましたが、
今回は比較としてイタリア庭園についてです。 イタリア庭園は、ローマ郊外のランテ荘やエステ荘庭園のように丘の段差を利用した 庭園が有名ですが、フィレンツエ郊外にあるガンベライア荘は丘の上の平らな敷地に 設けられたこぢんまりとした庭です。 ここの庭は、15世紀頃から造営が始められたようです。 手入れの行き届いた植栽、噴水の水音、かんきつ類の香り等により、イタリア庭園の ひとつの理想である楽園(パラダイス)のイメージが、ストレートに伝わってきます。 そして、ヨーロッパ的な視点の展開法が良くわかる庭でもあります。 さてその庭なのですが、ルネッサンスを特徴づける透視図法的視点(ヴィスタ)を いくつも組み合わせた構成になっています。透視図法的視点とは、ひとつの視点から 一方向に向かって限定された視点と言い換えてもいいかもしれません。 透視図法的視点(ヴィスタ)の庭として有名なのは、なんといってもフランスの ベルサイユ宮殿の庭ですが、ガンベライア荘の庭はその視点を いくとおりも組み合わせて、景観の変化を楽しませてくれます。 それらは、植栽のアーチ越しに見る館であり、一直線に限定された視点の先の 田園風景や石造の彫刻であったりするのです。 判別しづらいかもしれませんが、スケッチの赤い線が透視図法的視点のラインです。 それは、日本の回遊式庭園の連続的な視点変化とは異なるもので、それぞれの 文化が発見した視点=ものの見方が、庭園構成に表現された例として 興味の尽きないものです。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by mabg-sky
| 2009-01-25 18:30
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