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2009年 01月 18日
年末に岩手県平泉の毛越寺庭園に行ってきました。
毛越寺は、奥州藤原氏が建立した寺院です。(1126年に落慶法要) 浄土式といわれる庭園ですが、伽藍は消失して残っていません。 そのためかえって、庭園の形式が明瞭に浮かび上がって見えます。 池を巡る景観の変化は大いに目を楽しませてくれます。特に圧巻なのは、 大泉池、州浜、立石、荒磯付近のドラマチックな遠近感の変化です。 それらの構成要素が重なり合いながら、ある視点からは向こう岸が遠ざかり、 別の視点では向こうの水際がぐっと近づいて見えるのです。 又、添景の重なった景観も絵として美しい。 このような視点の変化について作庭者がどこまで意識的に作ったのかは定かでは ありません。しかしながらこのような景観の変化を楽しませる技法は、 江戸の大名庭園に受け継がれていったのだろうと考えらます。 多くの大名庭園では視点の変化をさせるため、築山、山道等の上下の変化を 使っているのですが、毛越寺はほぼ平らな平面の中で、景観変化を演出していて、 デザインとして興味がつきません。 多くの庭園書には日本庭園の見所として、蓬莱山、須弥山、鶴亀石等々の 説明がなされています。そのような知識は庭の理解には役立ちますが、 楽しむこととは必ずしもつながりません。そのような知識を踏まえた上で、 デザインとして見ると興味がつきないものです。 変化する多視点の演出は、日本の回遊式庭園独特の技法で、このあたりは例えば イタリア庭園あたりと比較してみると、そのデザイン手法の違いが良くわかります。 今度はイタリア庭園についても書いてみます。 州浜越しの視線は対角線上となり、 向こう岸が遠くに見え、空間の広がりを感じさせる。 州浜の曲線が美しい。 有名な立石越しの景観。向こう岸の彼岸がぐっと近づいて見える。
by mabg-sky
| 2009-01-18 18:12
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